
「味」を一心に評価する、
「味」のある寡黙なベテラン。
アメカジ・アウトドア担当バイヤー 須田隆|2016年入社
TGMでアメカジとアウトドアの買取を担当するバイヤー・須田隆。文化服装学院を経て東京のアパレル業界で約15年のキャリアを積み、帰郷後にリユースの世界へ。TGMにはまだ会社が小さかった2016年、第4期の頃に合流し、今年で10年目を迎えた。
レザージャケット、ワークブーツ、ヴィンテージデニム。きれいめのジャンルなら減額対象になる使用感を、「味」として評価する。そんなアメカジならではの査定観と、東京と仙台の両方を知るからこそ語れる働きやすさ、そしてこれから一緒に働きたい人について話を聞いた。
「須田隆」という人
── まず、現在の役割について教えてください。
須田:アメカジと、あとアウトドアの担当バイヤーです。主な仕事は買取業務ですね。見積もりを希望されるお客様に「だいたいこれぐらいの額になるかと思いますので、よかったら送ってください」とご連絡する。そういった営業をかけて、お客様から商品を送っていただいて、買取を行っているという感じです。
── TGMには、いつから参画されていますか?
須田:今年で10年目に入りました。会社が創業して今年で14期なので、私が入ったのは第4期ぐらい。2016年になるのかな。いつの間にか10年ですね。
── ご出身はどちらですか?
須田:仙台出身です。生まれも仙台で、高校まで地元でした。高校を卒業してから、文化服装学院に進みました。
── 文化服装学院に進んだ理由を教えてください。
須田:もう、好きだったからですね。好きなものを仕事にできればなという考え方です。
18歳で入ったので、もう40年前です。私は今年で58になるので。学科は流通専攻でした。1年目は裁断や縫製といった基礎的なところをやって、2年目からはファッションビジネスやマーチャンダイジングを学ぶ方に進みました。その上の専攻まで、3年間通って卒業しています。
── 当時から、アメカジが好きだったのですか?
須田:いえ、全然。いろんなジャンルを通ってきて、最終的に今のような服装に落ち着いた感じです。文化に入った時は、本当にコテコテのデザイナーズブランドが好きでした。そういう流行りの時代だったんです。

なぜTGMだったのか
── 卒業後のキャリアを教えてください。
須田:卒業後は、仙台には帰らず、そのまま東京のアパレルに就職しました。最初はメーカーのようなところで、そこから販売の方に移って、渋谷のセレクトショップで働いていました。大手ではない、小さいセレクトショップです。
アパレルは15年ぐらいやりました。学生の頃も含めて、東京には18年ぐらいいたことになりますね。
── 仙台に戻られたきっかけは?
須田:家族がちょっと体調を崩して、帰ってこなくちゃいけなくなったタイミングで地元に戻りました。
仙台に戻ってからは、リサイクルショップで働いていました。そこで一緒に働いていたのが、今の社長です。社長はしばらくして先に辞めていって、僕はその後もしばらくいたんですが、そのあと社長から声をかけてもらって、今の会社に入りました。
── 何が決め手でしたか?
須田:ちょうど、少し新しい空気を吸ってみたいという気持ちがあったんです。そのタイミングで声をかけてもらったので。
あとは、当時のTGMはまだ本当に小さかった。人も多くなくて、伸びしろがあったんです。そういったところも、転職するきっかけになりました。
アメカジ・アウトドア買取の最前線で
── 扱うことが多いのは、どんなブランドやアイテムですか?
須田:力を入れて買っているのは、レザージャケットやライダースといったレザーアイテム、あとは分かりやすいところで言うと、レッドウィングのようなブーツですね。
洗練されているというよりは、言葉は悪いですけど、ちょっと男臭くて、土臭いもの。ジャケットと言ってもジージャンだし、レザーと言ってもテーラードのようなきっちりした形ではなくライダース。ブーツも尖ったものではなくて、土の匂いがするような実用的なもの。そういうワークウェア系の買取が、やっぱり多いです。
── アメカジの査定は、他のジャンルと見方が違いますか?
須田:結構違うと思います。モード系やきれいめのジャンルだと、使用感は減額の対象になることが多いんです。でもアメカジは、使い込んで少しやれた感があるのが「味」として評価されるところがある。
古いから、使っているから、それだけで減額というわけではなくて。それで味が出ているのであれば、そこも評価点として考える。そこが他のジャンルとは見方が違うところですね。
今は古いTシャツのプリントが焦げていたり、日焼けしていたりするのを「かっこいい」と表現する流れもあります。ランクとしては使用感のあるBランクでも、そのお品物の背景を頭に入れながら金額をつける。担当がどう捉えるかが大事です。
── 印象に残っている買取や、お客様とのやりとりはありますか?
須田:「この方」という強烈なエピソードがあるわけではないんですが、担当として名前を名乗ってやりとりをさせていただいて、いい商品を送っていただいて、成立した後にお礼のご挨拶をお返しする。それに対して「また絶対、次も利用しますね」と言ってくださるお客様がいる。そこが、やっていて良かったなと思うところですし、働きがいですね。
中にはお返事が返ってこないお客様もいらっしゃるので、丁寧にご連絡やご検討をいただけると、やっぱり嬉しいです。

須田隆の一日と、ファッション
BUYER / DAILY WORK
須田隆のある日の業務割合
買取の見積もり対応から査定、お客様への連絡まで。アメカジ・アウトドアという独自のジャンルを一手に担うバイヤーの一日です。
査定と真贋確認で半日。残りは、お客様とのやりとりに使う。
一日の3割が査定業務、真贋確認を合わせるとちょうど半分が「見極め」の時間です。残りは、見積もりを希望されるお客様への個別営業と連絡業務、日々のTODO対応に充てています。 アメカジ・アウトドアの買取を一手に担う、担当バイヤーの一日です。
── プライベートで好きなファッションはありますか?
須田:純粋なアメリカのブランドは好きなんですが、レプリカ系にはあまり興味がなくて、本場のオーセンティックな方が好きです。どちらかというとアウトドアの方が得意で、若い頃、渋谷のセレクトにいた時からずっと一貫して好きなのがパタゴニアですね。
当時、セレクトで影響を受けた先輩のスタイルが、そのまま今の自分の原型です。バンドTシャツに、白っちゃけたリーバイスの501、トレッキングブーツ。あのスタイルがずっと軸にあって、数十年変わっていません。それ以前はいろいろなブランドに首を突っ込んでいましたけど、そのぐらいからは、あまり変わらないですね。

これから一緒に働く人へ
── 仙台で働くことについては、どう感じていますか?
須田:働きやすいです。東京は、とにかく人が多すぎる。あの人の多さに疲れたというのもあって、仙台は程よく都会で、程よく田舎。すごく生活しやすいです。
向こうでずっと生活するつもりはさらさらなくて、絶対帰ってこようとは思っていました。買い物にも困らないし、食べ物も美味しい。ライブなどのエンタメはどうしても東京が中心になりますけど、それ以外は一通り揃いますし、いざとなれば東京にも2時間ぐらいで行ける。その距離感もいいですね。
── 最後に、TGMに興味を持っている方へメッセージをお願いします。
須田:やっぱり、ファッションが好きな人と働きたいです。そして今、うちには本当にアメカジ好きがいないんですよ。クロムハーツとデザイナーズブランドという集まりなので(笑)。
ヴィンテージやアメカジ系統が好きな人がいたら、ぜひ来てください。お待ちしています。

プロフィール
須田隆
仙台生まれ、仙台育ち。文化服装学院で流通を専攻し、卒業後は東京のアパレルメーカー、渋谷のセレクトショップで約15年勤務。家族の事情で帰郷し、リユース業界へ転身する。代表・田上と同じリサイクルショップを経て、2016年にTGMへ入社。アメカジ・アウトドアジャンルの担当バイヤーとして買取業務を担う。使用感を「味」として評価する、ジャンル特有の査定眼を持つ。プライベートで長年愛用するブランドはパタゴニア。