
「服が好きであれば、活躍の場はいくらでもある。」
本部マネージャー 遠藤辰紀|2020年入社
中学時代、学校にはほとんど行かなかった。でも、服のことだけはずっと好きだった。お金がないから買えない。その代わり、パソコンの前でブランドを調べ続けた。ヨウジヤマモトから始まって、知らないブランドが出てくるたびに、歴史を辿り、コンセプトを読み、価格帯を確かめた。
その少年が、宮城文化服装専門学校で服作りを学びながら、ブランド買取のTGMにアルバイトとして飛び込んだ。取材時点で入社からまもなく丸6年となる26歳の遠藤辰紀は、本部マネージャーとして査定金額の決定権を持ち、真贋確認を担い、後輩の育成に向き合っている。
「服が好き」を原動力に、査定未経験からどこまで辿り着けるのか。現在進行形で答えを出し続けている遠藤に、話を聞いた。
「遠藤辰紀」という人
── 現在の役割について教えてください。
遠藤:肩書きは本部マネージャーです。主な業務は、まず査定金額の決定権を持っているので、その確認。あとは真贋確認ですね。それと、マネジメント業務、部下に対するフィードバックや育成、スケジュールの管理などです。
── マネジメントと現場の比率は、どのくらいですか?
遠藤:今だとマネジメント3、現場7ぐらいで回しています。上長である長田さんの時間を作るために、現場を自分が引き受けている部分が大きいです。
── ご出身はどちらですか?
遠藤:宮城県の仙台市です。かなり小規模な地区で育ちました。小学校の全校生徒が100人前後という規模で、ずっとそこで過ごしてきました。父が宮城の人で代々自営業を営んでいたため、自分は生まれも育ちも宮城でした。
一度も県外で働いた経験はありません。今も仙台市内に住んでいます。

なぜTGMだったのか
── TGMに入った経緯を教えてください。
遠藤:高校卒業後、宮城文化服装専門学校に通いました。もともとは服作りの仕事に就きたいと思っていたんです。ただ、服を作りたい気持ちと、たくさんのブランドに触れたいという気持ちの両方があって。学生の身分で服作りをさせてくれる仕事はなかなか見つからなかったので、まずは好きなブランドを扱っている店で働こうと思いました。
ネットで「仙台で自分の知っているブランドを一番多く取り扱っている店」を探したら、TGMの買取LIFE一番町店が出てきたんです。そこに応募して、丸山さんに面接してもらいました。
── 当時のTGMと、今のTGMは違いますか?
遠藤:まったく違います。入った当時の一番町店は、今の店舗面積の15分の1くらいしかなかったんです。本当に不安定だった時期も見てきています。そこからここまで来ているので、TGMに対する可能性というのは、働きながらずっと感じてきました。
田上さんはとにかく言ったことを実現していくタイプの社長なので、ついていけばまず間違いないという信頼があります。面白いものも見てこられたし、これからもっと見られるだろうなと。

ブランドの知識、その先へ
── 中学・高校時代から服が好きだったと伺いました。
遠藤:はい。中学も高校も、正直あまり学校には行っていませんでした。ただ、服は本当に好きで。中学生だと時間はあるのにお金がないので、買えない分、知識をつけようと思ったんです。パソコンでブランドを調べ始めて、ヨウジヤマモトが最初のきっかけでした。
そこからいろんなブランドの歴史やコンセプトを読み込んでいって。それが今の自分の土台になっていると思います。
── ブランドの知識は、今もどうやって身につけていますか?
遠藤:出勤が9時から18時の勤務で、19時頃に帰宅して、そこから明け方の2時くらいまではずっと服のことをネットで調べています。実際に買いたいものを探しているのもありますし、海外の通販サイトを見ていると、知らないブランドがどんどん出てくるんですよ。
そういうのを見つけるたびに、一つひとつ調べます。どういうルーツで生まれたブランドなのか、コンセプトは何か、価格帯はどのくらいか、ストリート寄りなのかモード寄りなのか。そこまで全部確認します。
さらに、調べたことを翌日出勤してきて、社内のファッションクレイジーたちに共有するんです。「こういうブランドがあるんですよ」と紹介することで、自分の理解もさらに深まる。うちのクレイジーたちはそういう動きをしている人がかなり多いので、お互いに情報交換し合っています。
── 知らないブランドに出会い続ける感覚は、楽しいですか?
遠藤:ものすごく楽しいですね。人並みより詳しいはずなのに、まだ知らないブランドがどんどん出てくる。知らないままにしておきたくないし、調べる時間そのものがまったく苦にならない。出勤している時間も本当に楽しくて、査定で初めて見るブランドが来た時なんかは、仕事中でも嬉しくて調べてしまいますね。

遠藤辰紀の一日と、ファッション
HEAD OFFICE MANAGER / DAILY WORK
遠藤辰紀のある日の業務割合
査定金額の決定・確認から真贋確認、部下のマネジメントまで。現場とマネジメントの間を行き来する本部マネージャーの一日です。
査定の最終判断と、事前査定の両輪で現場を回す。
査定金額の確認・真贋確認と、事前査定(仮査定)で一日の大半を使いながら、宅配査定やマーケティングにも時間を割いています。 本部マネージャーの仕事は、目の前の一点を正しく見極めることと、店舗全体の査定精度を上げることの両方です。
── プライベートで好きなファッションは?
遠藤:服のほうで言えば、やっぱりヨウジヤマモトやコム デ ギャルソンがずっと好きです。一時期はガチガチにヨウジに寄っていた時もありました。ただ、結婚して、家族ができるとなると、同じ系統の服をずっと着続けるのは現実的に難しい部分も出てきて。今はリアルクローズ寄りの服も選ぶようになってきています。
あとは今、クロムハーツにかなりいっていますね。アクセサリーのほうに。
ファッションクレイジー集団の力
── TGMが掲げている「ファッションクレイジー集団」という文化を、遠藤さんはどう感じていますか?
遠藤:うちのファッションクレイジーたちは本当にレベルが高いと感じています。たとえば、業績があまり良くない店舗に、うちのクレイジーの一人を派遣したとしたら、それだけで状況が一変するくらいの人たちが揃っている。宮城県内でもかなり高水準の採用ができていると思いますし、組織の中でどんどん知識がついていく仕組みも出来上がっています。
これから先、現場のレイヤーにいる人たちがさらに上に上がっていって、新しい育成システムを作ったり、より広い視野で仕事ができるようになれば、TGMはもっと拡大していけると思っています。それが楽しみでもありますね。
── 遠藤さんご自身がアルバイトから正社員、そしてマネージャーへと昇格されたのは、まさにそのモデルケースですね。
遠藤:そうですね。TGMが本当に不安定だった時期を見てきていますし、一番最初は今の15分の1くらいの面積の店舗でした。そこからここまで来ている。田上さんは言ったことを実現していくタイプなので、ついていけば面白いものが見られるし、実際に見てこられた。これからもっと見られるだろうなという期待があります。

これから一緒に働く人へ
── 新しく加わる人と、遠藤さんはどんな形で関わることになりますか?
遠藤:本部マネージャーとして、査定の確認やフィードバック、育成といったところで直接やり取りする立場です。
── 買取やブランドの知識がない状態で飛び込むことに不安を感じている方に、何か伝えられることはありますか?
遠藤:自分がすごく大事にしていて、会社としても大事にしているのがコアバリュー、従業員指針に関する部分です。素直であること、誠実であること。ここが守れている方で、かつ服が好きであれば、確実にLIFEである程度のところまでは成長できると思っています。
あとは、育成システムやマニュアルがしっかりしている会社なので、そこは不安に思わなくて大丈夫です。服が好きであれば、とにかく飛び込んでください。育成する側として、待ち構えています。
── 最後に、TGMに興味を持っている方へメッセージをお願いします。
遠藤:服が好きであることは、本当に手に職を持つのと同じだと感じています。服を好きであり続けた結果、良い待遇であったり、好きな環境で働けているという実感がある。会社として掲げているのが、心身と給与面の両方で従業員に満足してもらえる会社ということで、実際にそうだと思っています。
自分自身、最初はパソコン操作もできなかったし、査定なんてしたことがなかった。メルカリで取引した経験も、ほとんどなかったんです。でも今は、査定に携わって最新の相場を見ながら、マーケティングにも着手して、多岐にわたる動きができるようになっている。
服が好きであれば、ファッションクレイジーであれば、活躍の場はいくらでもあります。
プロフィール
遠藤辰紀
仙台市出身。宮城文化服装専門学校で服作りを学びながら、2020年にアルバイトとしてTGMへ入社。一番町店での勤務を経て正社員に登用され、本部マネージャーに昇格。査定金額の決定権を持ち、真贋確認、部下の育成・マネジメントを担う。中学・高校時代から服への情熱を持ち続け、ヨウジヤマモトやコム デ ギャルソンをルーツに、現在はクロムハーツのアクセサリーに傾倒し査定も担当している。TGMの文化である「ファッションクレイジー」の一人。